「世界史は独学でも、大学受験で合格できる」
確かに、世界史に限らずどの教科も独学して学力を伸ばすことは可能です。
しかし、それは綿密な計画や適切な参考書、勉強法があるからこそ可能でもあります。
そこで今回は、前半で世界史を独学するにあたっての前提や知識を、後半で志望校ごとの対策法や他の科目の対策法について紹介していきます。
この記事でわかること
ちなみに、この記事を書いている僕は自身の経歴として、高校で最難関クラスの担任であり、指導した生徒にはコース初の早稲田合格者・偏差値73.6や共通テスト(旧センター試験)で95点、MARCH以上の私大入試で9割以上をとり、志望校に合格した生徒がいます。
実は僕自身も世界史は高校で習っておらず、勉強は独学で行い、上記のように指導することができています。
その経験をもとに、みなさんでもできるようにわかりやすく解説していきます。
世界史は独学でも合格できる?答えは可能!しかし…
結論から言えば、適切な参考書選びと本人の努力があれば独学でも合格することは可能です。
一方で、注意点もあります。
それはGMARCH上位(河合偏差値62以上)~最難関国立は体系的に世界史を学んだ方が確実に合格に近づくことです。
なので、GMARCH上位・早慶上智・難関国立・最難関国立を目指す人は学校や予備校で教えてくれる人を探すか、このサイトで悩みに合った記事を見てください。
世界史を独学するうえで大切な3つの前提
まず世界史の勉強を始める前に知っておくべき大切な前提を3つ紹介します!
これを知っていると知っていないのとでは、最終的に大学に受かるかどうかが変わってきますので、必ず確認しておいてください。
自分の目標大学・偏差値を決める
まずは、目標大学や目標の偏差値を決めましょう。
自分のゴールが決まらないと参考書選びやスケジュールを定めることができません。
世界史でざっくりと大学の難易度を決めるなら、
試験 | 偏差値(おおよそ) |
---|---|
共通テストのみ | ー |
日東駒専・産近甲龍 | 50~58 |
GMARCH中下位・関関同立 | 55~62未満 |
GMARCH上位・早慶上智 | 62以上 |
難関国立(名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学など) | 60前後 |
最難関国立(東京・京都・一橋・大阪・九州) | 60~70 |
となります。
この中で自分の目標がどの大学か、どのくらいの偏差値かをまず決めましょう。
志望校の問題の特徴と具体的な勉強法を理解する
具体的なゴールが決まったら、自分の志望校の問題の特徴をざっくりとで良いので把握しましょう。
全てマークの大学もあれば、論述問題が出題されることもあります。
また、その志望校に対してどんな方法で勉強すれば良いかも大切です。
「この勉強法であってるのかな…」と悩みながら勉強していては、学力も上がりづらいのでやることを明確化しましょう。
詳しくは、下記のそれぞれの大学別の対策法で紹介します。
適切な参考書(問題集)を選ぶ
適切な参考書を選ぶことも重要です。
僕はいつも「志望校より少しレベル高い参考書」を解くことをすすめています。
なぜなら、これができるようになれば志望校の問題は簡単ですし、実力がつけば志望校より上のレベルの大学に合格することも可能かもしれないからです。
参考書についても、詳しくは下記のそれぞれの大学別の対策法で紹介します。
世界史は独学でいつから勉強すればいい?何カ月かかる?
よく聞かれる「世界史は独学でいつから勉強すれば良いですか?」・「独学だと何カ月かかりますか?」という質問に答えます。
答えは人それぞれ、早く始めるに越したことはありません。
なぜなら、受験は基本的に先行逃げ切り。
主要3教科(英・国・数)の点数やその人の能力、世界史にかけられる時間で合否が決まってしまうから。
ただ、それだけだと不親切なので志望校別にある程度の目安を下記で発表します。
(なお現役生の場合です。浪人生なら春から始めて死ぬ気でやれば、時間的にはどこでも受かる実力は身につきます)
世界史の受験勉強を始める・意識する時期について
志望校別に、理想的な時期と遅くとも始めたい時期に分けて解説していきます。
ただ前提として、どの大学でも早く始めるに越したことはないことと主要3科目(英・国・数、私立なら英・国)の方が重要なことは理解しておいてください。
志望校 | 始めるのに理想的な時期 | 遅くとも始めたい時期 |
---|---|---|
共通テストのみ/日東駒専/産近甲龍/ | 高2の冬 | 高3の夏 |
GMARCH中下位/関関同立 | 高2の冬 | 高3の春 |
GMARCH上位/早慶上智/難関国立 | 高2の秋 | 高2の冬 |
最難関国立(東京・京都・一橋・大阪・九州) | なるべく早く | 高2の秋 |
実際、教え子では2年冬時点で偏差値52前後だった生徒が早稲田に合格し、高2の最後の模試で13点だった生徒が、立教に合格しました。
2人とも本格的に始めたのは高2冬や春・高3春からでしたが、それぞれ英語と国語がある程度出来たのでギリギリ間に合いました。
ただ、判定が良かったわけではなく、模試や問題によってはできていない時もありました。
もし問題が違う場合は、受かってなかったかもしれません。
なのでしつこいですが、どの大学でも早く始めるに越したことはないことと主要3科目(英・国・数、私立なら英・国)の方が重要なことが大前提です。
勉強は早く始めるに越したことはない&最重要は主要3教科(英・国・数)
なぜここまでしつこいかというと、下記の理由があるからです。
・どの大学でも早く始めるに越したことはない=点数の安定感が上がるから
・主要3科目(英・国・数、私立なら英・国)の方が重要=実力をつけるのに時間がかかるから
国立は主要3教科、私立の場合は英・国が一番重要です。
世界史に比べて、勉強量が多かったり、受験での配点が高いことが多いです。
また、世界史は最後に追い込んでも点数が伸びますが、英語や国語はどれだけ頑張っても短期間で上がらないことがあります。
なので、上での期間はあくまで目安としてとらえて、すぐにでも受験勉強をできるようにしましょう。
※ちなみに紹介した2人は若干スタート遅かったですが、それぞれの生徒が英語と国語が少しだけ出来るアドバンテージを持っていました。
(できると言っても、偏差値50台半ばから後半くらいです。)
なので、国・英ができない人はすぐにでも始めましょう。
仮にできても油断せず、世界史も本格的に始めてみてください。
受験の最初から最後まで使う<三種の神器>
<三種の神器>とは、初学者から受験生の世界史選択者が最初から最後まで使う3種類の参考書や問題集です。
この3つは、どんな時でも手元に置いて勉強する最高の参考書です。
※僕は教員になってからも、この3つを常に手元に置きながら教えています。
<三種の神器>=教科書(もしくは参考書)・資料集・一問一答
<三種の神器>
- 教科書:『詳説世界史B 改訂版』山川出版社or『ナビゲーター世界史』(全4冊、別冊問題集付、山川出版社)
※教科書でもわかる人は『詳説世界史B 改訂版』山川出版社
※教科書が難しい人は『ナビゲーター世界史』(全4冊、別冊問題集付)山川出版社 - 資料集:『ニューステージ 世界史詳覧』浜島書店
- 一問一答:『入試に出る 世界史B 一問一答』 Z会or『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版』学研プラス
※合格点を目指す人は『入試に出る 世界史B 一問一答』 Z会
※世界史を得意科目にしたい人は『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版』学研プラス
この<三種の神器>は、すべての世界史選択者・受験者におすすめの参考書です。
理解して解ける!<三種の神器>の効果的な勉強法
では、この<三種の神器>をどうやって使えば、効果的に勉強することができるのか。
結論から言えば、「読む(インプット)」→「解く(暗記)」が最強の黄金サイクルで、記憶にも定着します。
この方法で、まずはマーク模試5~6割を目指しましょう。
<三種の神器>の具体的な勉強法
- <三種の神器>の教科書をページを区切って読む(大体10ページくらい)
- ☝が終わったら、教科書と同じ単元を<三種の神器>の一問一答を使って解く
- 一問一答を1ページずつ解き、全問出来たら次のページに進む
- 丸つけ時は、資料集の地図や図・表・絵を確認しながら丸をつける
- ページごとに出来なかった問題を必ずチェックする
この方法で模試を解けば、大体5~6割に到達するので、実践してみてください。
志望校対策のための世界史独学勉強法
独学する上では勉強法もわからないと思いますが、安心してください。
この記事でしっかり解説していきます。
基本的に世界史は、「読む(インプット)」→「解く(アウトプット)」が黄金のサイクルです。
この学習サイクルを回していけば、着実に実力がついていきます。
僕自身やこれまで合格した生徒も、下記の手順で世界史の実力を身につけていったので、そっくりそのまま真似してみてください。
教科書(もしくは参考書)と資料集を読んで内容を理解する(インプット)
まずは、「読む」ことに慣れましょう。
読むことができると、歴史上の出来事と出来事の因果関係がわかってきます。
特に歴史の場合は、全体をざっと読んで通史の流れを把握できないと、内容が全く分かりません。
なので、内容理解のためにも必ず読むようにしましょう。
一問一答を解いて基礎的な単語を覚える(アウトプット)
次に一問一答で、単語を覚えましょう。
英単語や現代文の漢字、古文の単語と同じで単語を覚えないと、基礎力が身につかず、実力がつきません。
志望校に適切な問題集を解く
これもアウトプットですが、志望校に最適な問題集を解くことも大切です。
受験に関しては、それぞれの大学が様々な難易度で問題を出題してくるので、難しすぎても簡単すぎても、対策になりづらいです。
僕は「志望校よりちょっとレベルが高い問題を解く」ことを勧めています。
これが出来れば、志望校の問題が簡単に解けるからです。
その参考書・問題集に関しては、下記でそれぞれの対策で紹介しています。
どの大学志望でもまずはマーク模試で6割を目指す
具体的な勉強法や使う参考書がわかったら、まずはマーク模試で6割を目指してみましょう。
6割はどこの大学を受けるうえでも基礎となる点数だからです。
「全然世界史ができない…」という人は、まずは6割が目標だと思って勉強してみてください。
過去問を解く
過去問はその大学の受験の傾向を教えてくれる対策の宝庫です。
難しい大学であればあるほど、過去問演習は合否に直結します。
(難関大学に受からない生徒は基本的に過去問の習熟度が足りません)
なので、ここまでの勉強法を実践出来たら、必ず過去問演習に入りましょう。
ここまででざっくりとしたやり方を解説になりました。
「問題集は何週すれば良いですか?」・「どのくらできるようになったら過去問に入れば良いですか?」など、もっと細かく知りたい人は、下記の志望校対策で解説しているので、そちらを参考にしてください。
【共通テストのみの対策】国立受験生向けの対策
最初に、「共通テストだけ世界史を使う」という国立向けの受験生に参考書と勉強法を解説します。
【共通テストのみの対策】における世界史 参考書(問題集)
共通テスト対策で使う参考書は、下記の本です。
【共通テストのみの対策】世界史 参考書(問題集)
- <三種の神器>
- 『大学入学共通テスト 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』KADOKAWA
- 『時代と流れで覚える! 世界史B用語』文英堂
- 共通テストの過去問(10年以上分)
なぜ、これらの本が良いかというと、共通テストに必要な資料や地図問題が含まれているからです。
これら本をやりこめば、8割以上は超えるだろうというコスパ最強の本です。
※ちなみに僕は現役時代同じシリーズの公民を買って、夏から勉強したら8割超えました。
【共通テストのみの対策】における具体的なポイントと勉強法
共通テストは、全てマークで細かい知識よりも基本を重視します。
また、地図や資料問題、独特のひっかけがあるので、それに慣れるために<三種の神器>と『大学入学共通テスト 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』、共通テストの赤本を使って、下記の手順で勉強を進めましょう。
【共通テストのみの対策】具体的な勉強法
- <三種の神器>でそろえた教科書をページを区切って読む(大体10ページくらい)
- ☝が終わったら、教科書と同じ単元を<三種の神器>の一問一答を使って解く
- 丸つけ時は、資料集の地図や図・表・絵を確認しながら丸をつける
- ページごとに出来なかった問題を必ずチェックする
- 一問一答が終わったら、『時代と流れで覚える! 世界史B用語』で同じ単元を読み、問題を解く
- ⑤まで終わったら、『面白いほどとれる~』で同じ単元を読み、巻末問題の問題を解く
- 上記の方法で続けて、マーク模試で6割以上を目指す
- 上記の方法で世界史の範囲を一周したら、共通テストの過去問を解く
- 間違った単元を➀~⑥の方法で復習する
ここまで繰り返しやれば、共通テストで8割以上は取れるようになります。
実践してみてください。
【日東駒専・産近甲龍 対策】
次は、日東駒専・産近甲龍対策です。
偏差値で言えば50~58の間になります。
【日東駒専・産近甲龍 対策】における世界史 参考書(問題集)
日東駒専・産近甲龍対策では、下記の参考書を使います。
【日東駒専・産近甲龍 対策】世界史 参考書(問題集)
ここの大学対策で使用する『世界史基礎問題精講』は偏差値55~60になるにはぴったりの良書です。
と、いうのも基本的な問題と応用問題がバランスよく出題されているからです。
また、日東駒専は共通テストを少し難しくした程度なので、共通テストの過去問をやっても対策になります。
あとは志望校の赤本を一冊分解いて慣れれば、十分合格点に届きます。
【日東駒専・産近甲龍 対策】における具体的なポイントと勉強法
日東駒専や産近甲龍は基本的にマーク問題のみです。
なので、<三種の神器>で基礎をおさえつつ、『世界史基礎問題精講』で難易度になれて、共通テスト+過去問でマーク問題の演習をすれば、十分対策になります。
【日東駒専・産近甲龍 対策】具体的な勉強法
- <三種の神器>でそろえた教科書をページを区切って読む(大体10ページくらい)
- ☝が終わったら、教科書と同じ単元を<三種の神器>の一問一答を使って解く
- 丸つけ時は、資料集の地図や図・表・絵を確認しながら丸をつける
- ページごとに出来なかった問題を必ずチェックする
- 上記の方法を続けて、マーク模試で6割以上を目指す
- マーク模試で5~6割取れたら、『世界史基礎問題精講』を一周する
- 『世界史基礎問題精講』一周して9割取れなかった単元は、➀~④の方法で復習する
- 復習したら、9割以上取れるよう『世界史基礎問題精講』を二周する
- 共通テストの過去問を解く
- 共通テストで7~8割取れるようになったら、志望校の過去問を解く
- 志望校の過去問で8割以上取れるようになるまで繰り返し解く
また下記の記事では、日東駒専・産近甲龍の偏差値や目標設定も詳しく解説しているので、「この記事以上にもっと詳しく知りたい!」という方は参考にしてください。
【GMARCH中下位・関関同立 対策】
次は、GMARCH中下位・関関同立です。
偏差値で言えば、おおよそ55~62になります。
日東駒専と変わらない偏差値のところもありますが、問題の難易度はGMARCH中下位・関関同立の方が高いので、レベルを上げて対策する必要があります。
【GMARCH中下位・関関同立 対策】における世界史 参考書(問題集)
GMARCH中下位・関関同立対策では下記の参考書を使います。
【GMARCH中下位・関関同立 対策】世界史 参考書(問題集)
- <三種の神器>
- 『オンリーワン世界史』(全2冊、代々木ライブラリー)
- 『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
※絶版になっていて、本を買うと高いので電子書籍版がおすすめです - 共通テストの過去問(10年以上分)
- 志望校の赤本 1冊分
『オンリーワン世界史』は私大の細かい知識問題や資料問題にも対応できる問題集です。
また、『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』はGMARCHの論述問題にも対応できる参考書なので、論述の出題がある場合はおすすめです。
また下記の記事では、MARCHの難易度などMARCHを世界史受験するうえで有益な情報を紹介しているので、「この記事以上にもっと詳しく知りたい!」という方は参考にしてください。
【GMARCH中下位・関関同立 対策】における具体的なポイントと勉強法
GMARCH中下位・関関同立はマーク、記述、学部によっては論述問題も出題されます。
また、私大特有の細かい知識問題や資料・地図問題も出題されるため、自身の受験大学の傾向を知ることも大切になります。
そのため、細かい問題がでる『オンリーワン世界史』を使うことがおすすめです。
【GMARCH中下位・関関同立 対策】具体的な勉強法
- <三種の神器>でそろえた教科書をページを区切って読む(大体10ページくらい)
- ☝が終わったら、教科書と同じ単元を<三種の神器>の一問一答を使って解く
- 丸つけ時は、資料集の地図や図・表・絵を確認しながら丸をつける
- ページごとに出来なかった問題を必ずチェックする
- 上記の方法を続けて、マーク模試で6割以上を目指す
- マーク模試で5~6割取れたら、『オンリーワン世界史』を一周する
- 一周して9割取れなかった単元は、➀~④の方法で復習する
- 復習したら、9割以上取れるよう『オンリーワン世界史』を二周する
- 共通テストの過去問を解く
- 共通テストで7~8割取れるようになったら、志望校の過去問を解く
- 志望校の過去問で8割以上取れるようになるまで繰り返し解く
また下記の記事では、MARCHの難易度などMARCHを世界史受験するうえで有益な情報を紹介しているので、「この記事以上にもっと詳しく知りたい!」という方は参考にしてください。
【GMARCH上位・早慶上智 対策】
私立最後は、GMARCH上位・早慶上智対策になります。
私立最難関なだけあり、細かい知識だけでなくテーマ史や世界史のヨコのつながりなどを意識しなければなりませんので、そのための対策が必要です。
【GMARCH上位・早慶上智 対策】における世界史 参考書(問題集)
GMARCH上位・早慶上智対策の参考書は以下の通りです。
【GMARCH上位・早慶上智 対策】世界史 参考書(問題集)
- <三種の神器>
- 『HISTORIA』学研プラス
- 『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
※絶版になっていて、本を買うと高いので電子書籍版がおすすめです - 共通テストの過去問(10年以上分)
- 志望校の赤本 2冊分
これまでと主に変わる点は、『HISTORIA』を使うことと、赤本を2冊分を使うことです。
この『HISTORIA』は私大向けの良質な問題が多いだけでなく、テーマ史も充実していて、最難関私大の出題に似ています。
また、GMARCH上位・早慶上智は過去問の習熟度が合格に直結するんで、赤本は2冊分は勉強した方が間違いなく良いです。
【GMARCH上位・早慶上智 対策】における具体的なポイントと勉強法
GMARCH上位・早慶上智の試験では、全般的に細かい知識が問われるので、一問一答や『HISTORIA』をやりこむ必要があります。
また、論述問題が出題される学部もあるので、マーク・記述・論述で基礎的な学習を積んだら、過去問演習に入った方がスムーズに対策ができるので、すべておろそかにせずに学習しましょう。
【GMARCH上位・早慶上智 対策】具体的な勉強法
- <三種の神器>でそろえた教科書をページを区切って読む(大体10ページくらい)
- ☝が終わったら、教科書と同じ単元を<三種の神器>の一問一答を使って解く
- 丸つけ時は、資料集の地図や図・表・絵を確認しながら丸をつける
- ページごとに出来なかった問題を必ずチェックする
- 上記の方法を続けて、マーク模試で6割以上を目指す
- マーク模試で5~6割取れたら、『HISTORIA』を一周する
- 一周して9割取れなかった単元は、➀~④の方法で復習する
- 復習したら、9割以上取れるよう『HISTORIA』を二周する
- 共通テストの過去問を解く
- 共通テストで7~8割取れるようになったら、志望校の過去問を解く
- 志望校の過去問で8割以上取れるようになるまで繰り返し解く
【難関国立(名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学など) 対策】
次からは国立大学です。
このサイトでは二次試験に世界史が出題される大学を、
と定義しています。
明確な基準はありませんが、世界史の試験が難しい大学でわけています。
ここでは難関国立(名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学)対策についての解説をします。
【難関国立(名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学など) 対策】における世界史 参考書(問題集)
偏差値で言えば、大体が60前後の大学になります。
基本的に国立大学の二次試験は、基本的な語句問題と論述問題が出題されます。
なので、その対策ができるような参考書を集める必要があります。
【難関国立(名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学) 対策】世界史 参考書(問題集)
- <三種の神器>
- 『時代と流れで覚える! 世界史B用語』文英堂
- 『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
※絶版になっていて、本を買うと高いので電子書籍版がおすすめです - 共通テストの過去問(10年以上分)
- 志望校の赤本 2冊分
ポイントは、論述問題に重点をおくこと。
難関国立は、論述問題が解けるかどうかで合否が決まります。
なので、『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』と志望校の赤本をやりこむことが重要です。
【難関国立(名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学など) 対策】における具体的なポイントと勉強法
国立大学の問題は、基本的な語句+論述問題です。
特に国立大学の論述問題は、200~400文字と幅が広いため、基本的な論述の対策をしたら、過去問に入ることを勧めます。
【難関国立(名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学) 対策】具体的な勉強
- <三種の神器>でそろえた教科書をページを区切って読む(大体10ページくらい)
- ☝が終わったら、教科書と同じ単元を<三種の神器>の一問一答を使って解く
- 丸つけ時は、資料集の地図や図・表・絵を確認しながら丸をつける
- ページごとに出来なかった問題を必ずチェックする
- 上記の方法を続けて、マーク模試で6割以上を目指す
- マーク模試で5~6割取れたら、『世界史基礎問題精講』を一周する
- 一周して9割取れなかった単元は、➀~④の方法で復習する
- 復習したら、9割以上取れるよう『世界史基礎問題精講』を二周する
- 共通テストの過去問を解く
- 共通テストで7~8割取れるようになったら、志望校の過去問を解く
- 『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』を論述勉強法を参考にしながら解く
※論述問題の勉強法はもう迷わない!本当に偏差値が上がる【世界史 論述勉強法】で解説してます。 - 『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』を2周したら、志望校の赤本を2冊分勉強する
- 志望校の過去問で8割以上取れるようになるまで繰り返し解く
※筑波大学の場合は、似ているので京大の過去問を対策になります。
【最難関国立(東京・京都・一橋・大阪・九州) 対策】
日本の最難関の大学で偏差値言えば、60~70の大学群です。
世界史がトップクラスに難しいので、しっかりと対策する必要があります。
【最難関国立(東京・京都・一橋・大阪・九州) 対策】における世界史 参考書(問題集)
【最難関国立(東京・京都・一橋・大阪・九州) 対策】世界史 参考書(問題集)
- <三種の神器>
- 『世界史基礎問題精講』旺文社
- 『世界史論述練習帳new』パレード
- 『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
※絶版になっていて、本を買うと高いので電子書籍版がおすすめです - 共通テストの過去問(10年以上分)
- 志望校の赤本 20年以上分
ポイントは、『世界史論述練習帳new』と過去問を20年はやること。
最難関国立も論述問題が解けなければ合格点に届きません。
そして、『世界史論述練習帳new』はこの最難関国立の論述問題の解き方や解く際の考え方を学ぶことができます。
(※ちなみに僕もこの考えをベースに論述問題を指導し、偏差値が73.6まで上がった生徒もいます)
また、これらの大学は過去問からの類似問題が多く、過去問の量をこなすことが合格する実力を身につけることになります。
そのため、少なくとも20年分は過去問を解くことをおすすめします。
※ただ、京大は過去問から似た問題が出題されないので、東大・一橋・筑波を解く方が対策になります。
【最難関国立(東京・京都・一橋・大阪・九州) 対策】における具体的なポイントと勉強法
国立大学は用語のレベルは基礎的ですが、論述のレベルが高いです。
東京や九州では600文字以上の論述問題が出ますし、京都や一橋は独特な論述問題を出題してきます。
そのため、まず<三種の神器>や『世界史基礎問題精講』で基礎を固めたら、論述問題の対策を徹底的に行います。
【最難関国立(東京・京都・一橋・大阪・九州) 対策】具体的な勉強
- <三種の神器>でそろえた教科書をページを区切って読む(大体10ページくらい)
- ☝が終わったら、教科書と同じ単元を<三種の神器>の一問一答を使って解く
- 丸つけ時は、資料集の地図や図・表・絵を確認しながら丸をつける
- ページごとに出来なかった問題を必ずチェックする
- 上記の方法を続けて、マーク模試で6割以上を目指す
- マーク模試で5~6割取れたら、『世界史基礎問題精講』を一周する
- 一周して9割取れなかった単元は、➀~④の方法で復習する
- 復習したら、9割以上取れるよう『世界史基礎問題精講』を二周する
- 共通テストの過去問を解く
- 共通テストで7~8割取れるようになったら、志望校の過去問を解く
- 『世界史論述練習帳new』を(基本60文字も含めて)2周したら、志望校の赤本を20年以上勉強する
(京大の場合は、過去問から類似の問題が出題されないため、東大・一橋・筑波を解く)
以上が各大学の対策になります。
大変ですが、これをできる人が合格を勝ち取っていきます。
一回で理解しきれる人はいないので、何度も読み直してやり方をマスターしてください。
大学生や社会人向け!世界史の独学法4選
ここまで、受験生への解説をしましたが、大学生や社会人になってから「世界史を勉強しなおしたい!」という人がいます。
そんな人たちにはがっつり受験!の世界史を勉強すると飽きてしまうと思うので、下記のように楽しみながらの勉強がおすすめです。
わかりやすさピカ1!ムンディ先生の動画と著作/動画:「世界史20話プロジェクト」/書籍:『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』SBクリエイティブ
わかりやすく歴史を教えることで有名な高校教師youtuberの動画と書籍になります。
受歴史の学びなおしにも利用できる動画と書籍で、世界史の知識を忘れていても楽しく学習できるので、「ざっくり学びなおしたいな…」という方におすすめです。
最近の歴史学の知見も盛り込まれつつも楽しく読める『マンガ 世界の歴史がわかる本 シリーズ』KADOKAWA(全20冊)
ただのマンガではなく、高校の新必修科目である「歴史総合」への対応や「グローバル・ヒストリー」いう最先端の歴史学の潮流も盛り込まれた本格的な歴史教材とも言えます。
マンガと思って甘く見ず読まれることをおすすめします。
※ちなみに僕はマンガ推奨派です。
※当時のイメージを想像するにはどうしたって絵があった方がわかりやすいです。
興味ある分野の新書を読む 中公新書・講談社現代新書
どうしても受験勉強のように気張ってしまうと、勉強が嫌になってしまうこともあります。
なので、自身の興味ある分野やテーマの新書を読むことがおすすめです。
特に、中公新書や講談社現代新書は様々なテーマで世界史を学ぶことができます。
(経済はもちろん、茶・チョコレート・砂糖・性愛などなど)
自身の興味がある分野からはいると勉強も楽しくなります。
レベルアップしてがっつり勉強したい! 中公文庫・講談社学術文庫
最後は、中公文庫・講談社学術文庫です。
研究一歩手前、くらいの専門性でしょうか。
中公文庫の「世界の歴史」シリーズや講談社学術文庫の「興亡の世界史」シリーズは今の高校で教えられている世界史の前提を学べる書籍でもあるので、詳しく知りたい方は通して読んでみることもおすすめです。
少し大きな図書館なら必ずあります。
買うと高くつくので、読みたい方は図書館で借りることをおすすめします。
英語や国語、その他の教科も対策したい場合は…
僕は「他の科目を対策したいです…」という人には、いつもスタディサプリを勧めています。
その理由は、
➀ 映像授業としてのコスパや内容が非常に高いから
② GMARCH以上の私大や難関国立の進学実績が豊富だから
です。
月額約2000円のベーシックコースと月額約1万円の合格特訓コースがあり、全ての科目の授業を受けることができます。
正直、僕が現役当時に受けていた数万するある塾の映像授業よりレベルが高いと思います…
また、実際に受けてみればわかりますが、GMARCH以上の私大や難関国立にも対応できるレベルの高い授業が多いです。
※特にこのスタディサプリの顔である、関正生先生の英語文法の授業は文法が全然できなかった僕でもその日のうちに理解して、できるようになるほどのわかりやすさ、でした。
僕の頃はまだスタディサプリが無かったので、今の受験生には「こんなに安くて良い授業があるよ!!!」と声を大にして言いたい…
実際担当していた生徒が、スタディサプリを使って成績を上げたこともあります。
2週間の無料体験もあるので、合わなければその期間中に解約すれば無料でサービスを受けることができますので、試しに受けてみて解約するのもありです。
また「メリットだけじゃなくてデメリットも知りたい!」という人のために、レビュー記事をまとめ(右のボタン)ておいたので、参考にしてください。
注意点としては、コースが二つあるので間違えないようにすること。
があります。
ベーシックコースのせいで合格特訓コースが高いように見えますが、全然安いです(笑)
勉強法は全て動画で説明してくれるので、それに従いましょう。
「もっと映像授業について知りたい!」・「私/俺って映像授業に向いてるかな…」と悩んでいる人は、下記の記事でも解説しているので、参考にしてください。
まとめ
お疲れさまでした。
内容が理解できなかった方は、部分的にでも良いので見返して、しっかりと理解してください。
ただ、ここまで読めたあなたは受験も絶対に頑張れます。
あとは一日一日を大事にして、勉強するだけです。
応援してますので、頑張ってください。