世界史ができない君に最適な勉強法!苦手から得意へ!

「世界史ができない…」「なんでできないんだろう…」「このままじゃ、定期テストや受験で点数が取れない」

こんなことで悩んでいませんか。

世界史は、文系の受験科目では基本的に必須で、歴史が得意な人にはこんなに楽しい教科はありません。

一方で、苦手意識をもったり、点数がとれなかったりすると、とたんに難しい教科になります。

そこで本記事では、前半で世界史が出来ない原因を解明し、後半では苦手克服のための考え方・勉強法、よくある質問について解説します。

ちなみに、この記事を書いている僕は偏差値40~70台までの生徒を指導しましたので、世界史が苦手な生徒を得意科目にする経験があります。

これまでの経験をもとにわかりやすく解説していきますので、しっかり読んで実行してください。

※「勉強法をすぐに知りたい!」という人は、「苦手脱却!世界史ができるようになるおすすめ勉強法!」へどうぞ!

目次

世界史ができない/苦手な原因

実は、世界史ができないのは、みなさんの能力以上にそもそもの原因があります。

ただし、原因を知って対策すれば必ずできるようになるので、原因とその対処法について解説していきますね。

習ってきた中学の歴史は日本史がメインだから

日本の中学校は基本的に日本史がメインなので、世界史に触れる機会が少なく、高校に入学してから「世界史が苦手…」と感じてしまうことがあります。

ただ、これは単純に慣れの問題です。

後述する「カタカナor漢字…」の所でも話しますが、苦手だと思い、高校時代は日本史を履修した僕(もっちゃん)も、今では世界史の教師になっています。

なので、苦手だと感じるのは中高のカリキュラムの問題なので、過度に心配する必要はありません。

カタカナor漢字が難しいから

確かに、どちらも難しいです。

しかし、カタカナに関しては英単語より間違いなく簡単なので、英語をやっている時点で必ずできるようになります。

また、漢字は日本史でも難しいです。

僕(もっちゃん)も実は高校時代はカタカナが苦手だと思い、日本史を選択しました。

でも、今世界史の教員になってから思うのは「どちらもそんなに変わらないな…」ということです(笑)

(むしろ日本史で出てくる同じ苗字がいっぱいの方が苦労した…例:藤原・源・平・徳川)

なので、カタカナ・漢字も慣れさえすればどちらも対応できるので、心配しなくても大丈夫です。

年号が苦手だから

世界史の場合は、年号は後回しで大丈夫です。

(具体的に言えば、模試で7~8割を超えてから)

そのころには世界史の苦手意識もなくなって、年号も以前より楽に覚えられるようになっています。

むしろ、年号は日本史の方が細かいので難しいです。

教科書の内容が訳わからない

日本史、世界史双方に言えますが、「教科書が難しい!」という人がいます。

そんな時は、教科書を簡単にした参考書(『ナビゲーター 世界史』)があるので、それがおすすめです

使い方は、後述の勉強法で解説します。

教科書の文字を追っているだけで、イメージがつかめないから

イメージをつかむためには、マンガがおすすめです。

幸いなことに、世界史はたくさんのマンガが出ているので、マンガ学習には困りません。

詳しくは下記で紹介しますが、おすすめは『マンガ 世界の歴史がわかる本 シリーズ』or『世界の歴史シリーズ』角川で世界史を全体的に学ぶことができます。

勉強法がわからず、点数が取れないから

やる気があってもできないと、どんな人でもやる気を失ってしまいます。

そんな風にならないためにも、勉強法の大きな流れを説明します。

  • マンガ(世界の歴史シリーズ)を読む
  • 世界史の「三種の神器」を揃える
  • 教科書or『ナビゲーター』/ムンディ先生の動画でインプット(理解)をする
  • 「三種の神器」の一問一答でアウトプット(暗記)をする
  • 問題集で演習をする
  • マーク模試の過去問を3~5年分解く

この内容は更に細かく後述(苦手脱却!世界史ができるようになるおすすめ勉強法!)しているので、そちらも参考にしてください。

世界史で学力を上げるために必要な考え方3選!

※今回は受験や模試に絞って説明します。
もし世界史の「定期テスト」について知りたい場合は、下記の記事へどうぞ。

まずは、世界史の学力を上げるうえで必要な考え方を3つ身につけましょう。

  • まずはマーク模試で6割を目指す
  • 6割までは「タテの流れ」を重点的に勉強する
  • 理解と暗記の両方を意識する

では、この3つについて具体的に解説していきます。

まずはマーク模試で6割を目指す

なぜなら、6割が全ての基礎で、ちゃんと勉強すれば一般的な高校生なら必ず取れる点数だからです。

6割とれれば偏差値53~58にはなるので、受験で十分戦える点数・知識量になります。

ただ、この6割までが「点数が上がらない苦しい時期」になりますので、この記事を読んでしっかりついてきてください。

6割までは「タテの流れ」を重点的に勉強する

マーク模試6割までは「タテの流れ」を重点的に勉強すれば大丈夫です。

なぜなら、「タテ」がない状態で勉強しても、軸がないから流れがつかめず、点数が伸びません。

よく「タテ・ヨコ」同時に勉強して混乱してしまう人もいるので、気をつけましょう。

模試で7~8割に入ったら「ヨコ」もやると一気に伸びて、8割~9割を安定させることができます。

理解と暗記の両方を意識する

よく「勉強しているけど、点数が全然伸びない…」という人がいますが、恐らくそういう人は「教科書だけ読んでいる(理解だけしている)」、「一問一答だけ解いている(暗記だけしている)」状態だと思います。

理解だけ・暗記だけでは実力が身につきません。

成績を上げるためにも、この理解と暗記を同時にやると、相互補完されて一気に成績が伸びます。

なので、「教科書で理解」→「一問一答で暗記」が最強の勉強法になります。

苦手脱却!世界史ができるようになるおすすめ勉強法!

では、ここから具体的な勉強法を解説していきます。

先ほどもすこし触れましたが、「全く世界史ができない…」という人にもわかりやすく説明するので、じっくり読んで実践してください。

マンガを読む

イメージをつけるために、世界史のマンガを読むことはとても有益です。

『マンガ 世界の歴史がわかる本 シリーズ』KADOKAWA(全20冊)

正直どのマンガでも構いませんが、一番のおすすめは『マンガ世界の歴史がわかる本 シリーズ』KADOKAWA(全20冊)になります。

なぜなら、最近の歴史学の成果も盛り込まれており、範囲も高校世界史の範囲をほぼ網羅しているからです。

ただ、全巻買うと高い(2万円前後する)ので、図書館で借りて読むことがおすすめです。

※勉強の動画をあげている「積分サークル」さんが、マンガだけで共通テスト解いていました(笑)
詳しい結果はネタバレになってしまいますので言えませんが、確実に点数は上がっていたので、このマンガのすごいところが証明できていると思います。

『マンガ 世界の歴史がわかる本』三笠書房(全3冊)

また、「安く短い時間で大雑把に流れがつかみたい人」は『マンガ 世界の歴史がわかる本』三笠書房(全3冊)もあります。

値段もAmazonなら1冊数百円ですし、3冊しかないので短い時間でも読み終えられます。

なので、お金が出せる人・図書館などで貸し出しができる人は角川、安く短い時間で読みたい人は『マンガ 世界の歴史がわかる本』シリーズがおすすめです。

世界史の「三種の神器」を揃える

教科書(下記から一つ)

  • 『詳説 世界史B』山川出版社
  • 『世界史B』東京書籍
  • 『ナビゲーター 世界史B 1~4』山川出版社
     (教科書が難しい人におススメ!!)
  • 『青木裕司 世界史B講義の実況中継』語学春秋社
    (早慶以上の私大対策におススメ!)

資料集

  • 『ニューステージ 世界史詳覧』浜島書店

一問一答(下記から一つ)

  • 『世界史B マスター問題集』山川出版社
    (一問一答が嫌いな人へ)
  • 『斎藤の世界史B 一問一答』学研プラス
    (早慶上智志望は必須!)
  • 『世界史B 一問一答』Z会編集部
    (GMARCHまでの私大にピッタリ!)

受験で最初から最後まで使う「三種の神器」を揃えましょう。

なぜなら、この3つはどんな勉強をするときも、常にそばに置き、チェックや確認に使うために必要だからです。

教科書or『ナビゲーター』/ムンディ先生の動画でインプット(理解)をする

三種の神器を揃えたら、タテの流れをつかむために教科書orナビゲーター、もしくはyoutubeのムンディ先生の動画を見て、インプット(理解)しましょう。

基本に忠実に、文章を読んで勉強したい人は教科書かナビゲーターを使いましょう。

読むだけじゃなく、動画で勉強したい人はyoutubeでムンディ先生の動画で勉強しましょう。

ムンディ先生ってだれですか?

youtubeで無料授業動画(日本史・世界史・地理)を公開している現役の先生です。

このムンディ先生の授業はわかりやすくさを重視しつつも、世界史の受験対策の基礎も詰まっているので、苦手な人にもおすすめです。

この二つのどちらかで、インプットをします。

「三種の神器」の一問一答でアウトプット(暗記)をする

インプット(理解)が済んだら、暗記のために「三種の神器」の一問一答でアウトプット(暗記)をしましょう。

おすすめは画像でも紹介している、『入試に出る 世界史B 一問一答』Z会か『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版 』学研プラスです。

実際書店に行って、自分が好きな方を選べば良いですが、あえて言うと

  • レベル別に段階を分けて基礎から勉強したい人:『入試に出る 世界史B 一問一答』Z会
  • 世界史を得意科目にするぐらいまでやりこみたい人:『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版 』学研プラス

が使う際の基準になります。

世界史が苦手な人は、Z会の一問一答がレベル別なのでおすすめです。

問題集で演習をする

インプット(理解)・アウトプット(暗記)ができたら、実際の入試問題対策をしてみましょう。

マーク模試60点を目指すなら基礎~発展までできる『世界史 基礎問題精講』旺文社がおすすめです。

一問一答と『世界史 基礎問題精講』をやりこめば、マーク模試で7~8割は取れるようになりますので、何度も解いて実力にかえましょう。

マーク模試の過去問を3~5年分解く

最後にマーク模試の対策が出来れば完璧です。

基本的に模試の過去問は売っていないので、学校の先生に(進研模試or河合塾のマーク模試の)「過去問をください」と言いましょう。

その際は、3~5年分対策できると、傾向がつかめて、点数が上がります。

勉強法 まとめ

ここで一度勉強法について、まとめておきます。

勉強法 まとめ

  • マンガ(世界の歴史シリーズ)を読む
    →イメージをつけるために読む、おすすめは角川
  • 世界史の「三種の神器」を揃える
    →最初から最後まで使うもの、常にそばに置いてチェックする
  • 教科書や参考書/ムンディ先生の動画でインプット(理解)をする
    →「タテの流れ」をつかむために『ナビゲーター』やムンディ先生の動画を見る
  • 一問一答でアウトプット(暗記)をする
    →レベル別に段階を分けて基礎から勉強したい人:『入試に出る 世界史B 一問一答』Z会
    →世界史を得意科目にするぐらいまでやりこみたい人:『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版 』学研プラス
  • 問題演習をする
    →『世界史 基礎問題精講』を解く
  • マーク模試の過去問を3~5年分解く
    →本番に慣れるために必要、少なくても3年、可能なら5年分解く

覚える必要はないので、この記事を参考にしながら勉強してください。

世界史の勉強でよくある質問

記事の最後に、「世界史が苦手です」という生徒からの質問をまとめておきました。

同じことで悩んでいたら活用してください。

世界史学習の際、学校の授業はどう活用すれば良いですか?

基本的には授業の復習だけで大丈夫です。

一問一答や問題演習で復習をしてください。

もし学校の授業で範囲が終わらない場合は、長期休みを利用した予習がおすすめです。

予習の時は『ナビゲーター』やムンディ先生の動画が最適。

世界史の用語をすぐ忘れてしまう/覚えられないのですが、対処法はありますか?

「理解と暗記を同時に行うこと」・「間違った問題を一週間後に復習すること」です。

なぜなら、上記2つを行うことで、記憶に残りやすくなるからです。

大前提として、人間は単純に暗記したものを忘れやすい生き物です。

実際、どんなに世界史ができる受験生でも、特殊な能力がない限り全て暗記していることはありません。

ただ、「暗記」だけじゃなく「理解」が伴っていれば、納得して覚えることができます。

また、人間は一週間を境に覚えたものを忘れやすくなるので、この期間で復習して、脳に定着させます。

世界史は「タテとヨコ」どっちから勉強すべき?

マーク模試6割までは必ずタテです。

理由はタテがない状態でヨコを勉強しても、軸がないので流れがつかめず理解できないからです。

「じゃあいつからヨコをやれば良いですか?」というと、マーク模試で7~8割に入ったらヨコもやると一気に伸びたり、点数が安定もします。

いつから勉強すればよいですか?

受験なら志望校と他の科目の偏差値によりますが、MARCH以上を目指すのであれば、どれだけ遅くても「高2の冬」から始めないと間に合いません。

その期間から始めれば、高得点が取れるからです。

定期テストなら早くて二週間、遅くても一週間前がおすすめです。

年号を覚えた方が良いですか?

マーク模試で7~8割前後までは覚えなくても大丈夫です。

世界史は日本史ほど年号が細かくないので、流れがつかめていればなんとなく順番はわかるから安心してください。

マーク模試で7~8割前後になったら細かい年号を覚えると、難関・最難関にも対応できます。

教科書は「音読」と「黙読」、どっちが良いですか?

「音読」がベターですが、時間が無かったり声が出せないなら「黙読」でも良いです。

なぜなら、音読は耳と口で文章を覚えることができるからです。

(実際、有名な学者で古典を音読で暗記していたという話は良くあります)

ただ、どこでも「音読」ができるわけではないので、内容の理解だけなら「黙読」でも大丈夫です。

覚える時に「書く」方が良いですか?

これは賛否両論あると思いますが、僕は勉強する際に必ず一回は「書いて」問題を解いています。

個人的な経験ですが、僕の場合は「書く」方が覚えられました。

やり直す中で、毎回書く必要はないが、一度は「書いて」問題を解くことをおすすめします。

現代史はいつから勉強すれば良いですか?

「マーク模試で7割を超えてから」or「高3の夏休み~明けに」始めれば良いです。

なぜなら共通テストでは数問しかでないですし、私大も学部によりますが夏明けに始めれば基本的に間に合うからです。

勉強しているけど、世界史が伸びないのはなんで?

「インプット(理解)かアウトプット(暗記)か、のどちらかしかしてない」or「量が足らない」可能性が高いです。

インプットとアウトプットは同時にやると爆発的に効果が出るので、片方しかやらないのではもったいないです。

「量」については、基本的に一問一答や問題集は2~3周はするものです。

一回やっただけで覚えられる人は、相当記憶力が良いです。

そんな人はまれなので、最低でも2回はやり直さないと、定着はしません。

世界史は毎日勉強しないとだめか?

毎日じゃなくても良いです。

なぜなら忘却曲線は一週間や一か月後に来るから。

歴史の場合は、最初に集中的にやって、復習として三日おきや一週間おきでやれば十分受験で闘えるくらいになります。

毎日やるなら、英語や国語をやりましょう。

世界史の受験がやばい…

ここまで読んで、「やり方はなんとなくわかったから受験の方法も知りたい!」という人もいると思います。
そんな人には下記の記事で、共通テストから東大までの勉強法を一気に解説しているので、参考にしてください。

>>受験のプロが徹底解説!共テから東大までの世界史独学法!

まとめ

この記事に書いてある内容を実践できれば、世界史は苦手を通り越して模試でも点数がとれるようになります。

しっかり読み込んで、行動に移してください。

以上、もっちゃんでしたー!

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