「これからテストや受験で世界史を使うけど、どんな参考書が良いのかわからない…」
「行きたい大学があるけど、その大学に合った参考書を選べるようになりたいな…」
上記のような悩みはありませんか?
現在、高校生向けの参考書は良質なものが多く、適切に選べば志望校合格や足りない学力を確実に身につけることができます。
一方で、量が多いため選びづらかったり、買ったはよいものの上手く使いこなせずに全く使っていない…
なんてこともよくあるケースです。
そのため、本記事では受験生それぞれの状況に応じた参考書の選び方やおすすめ参考書を紹介していきます。
ちなみに、この記事を書いている僕は高校教師としてこれまで偏差値40台や最難関クラスの担任の経験があり、偏差値73.6や共通テストで95点、GMARCH以上の私大入試で9割以上をとり、志望校に合格した生徒がいます。
その際に、世界史が苦手な生徒から得意な生徒におすすめの参考書や薦め学力が上がったので、これまでの経験をもとに、ぴったりの参考書をあなたに紹介していきます。
なお、この記事ではわかりやすく解説するために、参考書も問題集も「参考書」として書いていますので、あらかじめご了承ください。
世界史の参考書(問題集)の選びで大切な3つのポイント
参考書は基本的に目的別に選びます。
なので、
- 自身の今の学力レベル・志望校で選ぶ
- 用途別(悩み別)で選ぶ
- 買いすぎない
上記三つの方法で選ぶことがおすすめです。
三つ目の「買いすぎない」にかんしては選び方ではありませんが、時間が限られている受験生には大切なことなので、説明します。
自身の今の学力レベル・志望校で選ぶ
なぜなら、基本的にすべての受験生・世界史選択者にぴったりな参考書は存在しないからです。
大切なので、もう一度言うと「すべての受験生・世界史選択者にぴったりな参考書は存在しない」のです。
どんな参考書や問題集にも目的があって作られています。
そのため、「どんな人にもわかりやすい参考書」を作ると、膨大な文字量になってしまいます。
一方で、「文字は少なくても良いからイラストや資料が豊富な参考書」を作ると資料集のようなものになってしまい、歴史に必要な因果関係の説明が少なくなってしまいます。
そのため、自分の今の状況や志望校から良質な参考書を選ぶことが、学力や世界史の実力を上げるうえで最も大切になります。
なので、自分のレベルや志望校をしっかりと決めてから参考書を選ぶようにしましょう。
用途別(悩み別)に選ぶ
理由は「レベル別・志望校別に選ぶ」と同じく、「すべての受験生・世界史選択者にぴったりな参考書は存在しない」からです。
ただ、と言っても同じレベルや志望校の人が毎回同じ壁にぶつかるとは限りません。
「世界史のイメージがつかめない…」・「ヨコの流れがわからない…」などの人それぞれの悩みがでてきますので、その対策をピンポイントで解決するために用途別で選びましょう。
「こんな参考書が欲しかった!」と思える本を紹介しますので、本記事を参考にしてください。
買いすぎない!
これだけ、「選び方」ではありませんが、とても重要なので、解説します。
理由は、参考書は浮気をせずに決めた本をやりこんだ方が定着するからです。
よく参考書の批評ばかりしている受験生がいますが、そういう受験生は参考書の内容を知っているだけで、実際に実力になっていないことが多いです。
そうならないためにも、本記事でレベルや志望別に合った参考書をしっかり見定めたら、目移りせずにその本をやりこむことがおすすめです。
全ての受験生・世界史選択者に欠かせない絶対に買うべき<三種の神器>
まず初めに、全ての受験生・世界史選択者に欠かせない<三種の神器>について説明します。
なぜなら、この三つはテストでも受験でも最後まで必ず手元に置いて勉強するものだからです。
<三種の神器>
- 教科書:『詳説世界史B 改訂版』山川出版社or『ナビゲーター世界史』(全4冊、別冊問題集付、山川出版社)
※教科書でもわかる人は『詳説世界史B 改訂版』山川出版社
※教科書が難しい人は『ナビゲーター世界史』(全4冊、別冊問題集付)山川出版社 - 資料集:『ニューステージ 世界史詳覧』浜島書店
- 一問一答:『入試に出る 世界史B 一問一答』 Z会or『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版』学研プラス
※合格点を目指す人は『入試に出る 世界史B 一問一答』 Z会
※世界史を得意科目にしたい人は『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版』学研プラス
この<三種の神器>は、すべての世界史選択者・受験者におすすめの参考書です。
世界史の基礎が学べる三種類の参考書になります。
教科書と資料集でインプット、一問一答でアウトプットを行い、常に手元に置いて調べものや復習に使う参考書になるので、テスト勉強から受験勉強まで欠かせないものになります。
教員になった今でも常に手元にあります
勉強法としては、教科書・資料集を読む(インプット)→一問一答を解く(アウトプット)の順番に使ってください。
正直、この三種類でインプット→アウトプットを繰り返せば、最初の壁であるマーク模試6割も可能です。
なので、この<三種の神器>と運命を共にする気持ちで勉強してください(笑)
レベル別・志望校別 参考書(問題集)の選び方
<三種の神器>を集めたら、次はレベル別、志望校別に参考書を買いましょう。
具体的には、
- (マーク模試で)偏差値50未満
- 日東駒専対策
- MARCH対策
- 早稲田・慶應・上智対策
- 地方国立
- 難関国立(200文字以上の論述が出る国立)
のレベル・志望校について解説していきます。
基本的に受験勉強を参考書でする場合は、「この参考書があれば合格まで持っていける!」という良書を集めましたので、参考にしてください。
世界史が苦手でも大丈夫!偏差値50未満のためのおすすめ参考書(問題集)!
もし、<三種の神器>を使っても、偏差値50を超えなかった場合、下記の参考書を使ってみてください。
- 『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』SBクリエイティブ
- 対策問題集:『スピードマスター世界史問題集―世界史B』
※ただ、最初から50を超えなくても、世界史は適切な勉強法をとれば、学力は上がるので安心してください
『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』SBクリエイティブ
『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』SBクリエイティブ
総再生数2千万回以上(wikipedia)の現役教師人気youtuberの本。
「世界史が苦手で全然できない…」「偏差値が50未満」という人におすすめの参考書です。
年号が一切出ずに、出来事の因果関係がわかりやすく説明されているので、初心者でもわかりやすい内容です。
また、通常の授業の世界史では、時代や地域がいったりきたりするのに対し、この本では一つの国や地域に固定して説明してくれるので、タテの流れがわかりやすく、スッっと入ってきます。
基本的な対象は高校生ですが、ざっくりと歴史を学びなおしたい社会人にもおすすめの参考書。
注意点としてはある程度は対応できるが、受験には特化していない点。
実は、以前Twitterで著者ムンディ先生とは連絡を取らせていただき、受験特化なわけではないお話もいただきました。
恐らく、著作の書き出しやはじめに、に書かれていると思いますので、よく読んでみましょう。
なので、受験勉強としては最初のとっかかりとして活用することがおすすめです。
対策問題集:『スピードマスター世界史問題集―世界史B』山川出版社
『スピードマスター世界史問題集―世界史B』山川出版社
こちらも、「世界史が苦手で全然できない…」「偏差値が50未満」という人向けの参考書。
世界史の重要語句が薄い一冊で一気に復習・予習が出来る、コンパクトにまとまった参考書。
使い方次第では偏差値55くらいまで伸びる良書です。
(ちなみにある程度世界史ができるようになった後に、復習でやり直したら共通テストで8割超えた、という声も聞くので、スピマス恐るべし)
ただ、一方でコンパクトにまとまりすぎている分、内容理解がおろそかになってします。
そのため、おすすめの勉強法は<三種の神器>の『ナビゲーター世界史』を読んで、この問題集の問題を解くと、理解と暗記が同時に進むので、効率的に勉強ができます。
日東駒専対策の参考書(問題集)
日東駒専対策は、<三種の神器>+一冊の対策問題集で十分ですので、下記の参考書がおすすめです。
- 対策問題集:『世界史基礎問題精講』旺文社
対策問題集:『世界史基礎問題精講』旺文社
『世界史基礎問題精講』旺文社
マーク模試で5.5割超えた人且つ日東駒専志望/共通テスト(旧センター試験)7割狙いの人におすすめの参考書。
問題が「基本レベル」と「実践レベル」に分かれており、段階別に学習することができ、解説も丁寧であることが特徴です。
注意点としては、GMARCや早慶を目指すとなるとこの一冊では厳しいので、あくまでも日東駒専レベルだと考えた方が良い。
勉強法は、三種の神器でインプット・アウトプットした後にこの問題集を解くと、定着率がぐっとあがります。
GMARCH対策の参考書(問題集)
GMARCH対策は、<三種の神器>+一冊の対策問題集+一冊の論述問題集が必要で、下記の参考書がおすすめです。
- 対策問題集:『オンリーワン世界史』 or 『HISTORIA』
- 論述問題集:『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』
対策問題集:『オンリーワン世界史』(全2冊、代々木ライブラリー)
『オンリーワン世界史』代々木ライブラリー
私大に特化した問題集。
マーク模試で5.5割超えた人且つGMARCHで合格点を取りたい人におすすめの参考書です。
西洋編と東洋編に分かれていて、二つの地域を時系列で学べるため、タテの流れも自然と復習できるようになっています。
GMARCHの中位下位の大学の場合、この参考書で十分。
(具体的に言えば、河合塾の偏差値で63以下)
ただ、上位の学部には少し足りないので、GMARCHで自分の目指す大学の偏差値を見て選んだ方が良い。
勉強法は、三種の神器でインプットしつつアウトプットしつつ、この本で問題演習を最低2回はすること。
そうすればグッと学力があがります。
対策問題集:『HISTORIA』学研プラス
『HISTORIA』学研プラス
マーク模試で6割超えた人且つGMARCHで世界史を得意科目にしたい人におすすめの参考書。
GMARCH~早慶上智にも対応できる問題とわかりやすい解説が特徴的な一冊。
立教や早稲田などは、時代や地域だけでなく、テーマ史での出題が多い(ノーベル賞関連史など)ので、GMARCHの上位や早慶にも対応しています。
解説に関しては、「そこが知りたかった~!」と、かゆいところに手が届く素晴らしいものなので、一度書店で読んでみると良いです。
問題集としての完成度は文句がありませんが、あえて言えば難関大志望者以外は手を出さないほうが良い点です。
GMARCHや早慶上智以外の人にはオーバーワークなので、地方国立やセンターのみの生徒には必要ありません。
勉強法は、これまでと同じく<三種の神器>(インプット&アウトプット)→『HISTORIA』(問題演習)の順番にやっていきましょう。
論述問題集:『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
マーク模試で6割超えた人且つGMARCHの世界史で論述問題が出題される大学学部を受ける人におすすめの一冊。
演習問題が段階別にわかれていて、60字以内の小論述から200字近い問題もあり、この一冊で、初心者から上級者までの論述の対策ができます。
ちなみに著者は平尾雅規さんという、河合塾の講師の方です。
平尾先生の著作は『HISTORIA』など良書ばかりです。
注意点としては、勉強法が少しわかりづらいこと。
なので、下記の記事で論述の勉強法をまとめておいてたので、この参考書を記事のやり方を真似してやると良し。
早稲田・慶應・上智対策の参考書(問題集)
早稲田・慶應・上智は、日本の私立大学でも世界史がトップクラスに難しいです。
(特に早慶)
なので、それに見合った参考書を勉強する必要があります。
- 対策問題集:『HISTORIA』学研プラス
- 論述問題集:『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
対策問題集:『HISTORIA』学研プラス
『HISTORIA』学研プラス
マーク模試で6割超えた人且つ早慶上智で合格点を取りたい人におすすめです。
GMARCHでも解説しましたが、私立大学特有の細かい問題が出題されていて、問題形式や早慶上智のレベルに慣れることができるからです。
注意点と勉強法はGMARCH対策と同じなので割愛します。
論述問題集:『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
『大学入試 世界史B 論述問題が面白いほど解ける本』KADOKAWA
こちらもマーク模試で6割超えた人且つ早慶上智で合格点を取りたい人におすすめの論述問題集です。
・おすすめする理由:私立大学特有の細かい問題が出題されていて、問題形式や早慶上智のレベルに慣れることができるから。
・注意点と勉強法:※GMARCH対策と同じです。
過去問:10年分(特に早慶)
絶対に早慶に受かりたい人は過去問演習に重点を置いてください。
と、いうのも早慶は学部ごとに世界史の問題が全く違うからです。
すべてがマークの早稲田政経や社学がある一方、ほぼ記述の文・文講、200字以上の論述が出る法学部も存在するので、学部ごとの対策が必須になっていきます。
なので、第一志望に関しては、少なくとも10年分は解いておきましょう。
地方国立対策(論述問題が100文字以内の大学)の参考書(問題集)
基本的な地方国立大学(下記以外の大学)は、基本的に記述問題と論述問題しか出ませんので、その対策を徹底的に出来れば大丈夫です。
対策問題集:『世界史基礎問題精講』旺文社
『世界史基礎問題精講』旺文社
国立大学の記述の難易度としてぴったりなことが理由です。
注意点や勉強法は日東駒専対策と同じです。
論述問題集:『東大過去問25年分』の第二問
『東大過去問27年分』の第二問
東京・京都・大阪・一橋・九州・名古屋・筑波・千葉・東京外語・東京都立・京都府立大学以外の大学で二次試験に世界史が出題される大学におすすめの対策法(本)。
東大の第二問は大体60~120文字前後の良質な論述問題が出題されるので、そのまま国公立の100文字前後の論述問題の対策になります。
注意点としては勉強法が書いていないため、下記の記事のやり方を参考にしてください。
難関国公立対策(200文字以上の論述問題が出る国立大学)の参考書(問題集)
旧帝国大学や筑波・千葉などの、歴史が強い難関大学は、記述問題は基本的なものばかりですが、論述問題の難易度が高く、論述が出来なければ受かりません。
基本的に論述問題の文字数が200文字以上を超えると難易度が上がるので、当サイトでは200字以上を世界史の難関国公立としています。
- 対策問題集:『世界史基礎問題精講』
- 論述問題集➀:『世界史論述練習帳new』
- 論述問題集②:志望校の過去問10~20年分
対策問題集:『世界史基礎問題精講』旺文社
『世界史基礎問題精講』旺文社
対策問題集は『基礎問題精講』で大丈夫です。
※詳しくは上記にある日東駒専対策に書いてあります。
一番の難所は論述問題です。
下記の問題集を両方買いましょう。
論述問題集➀:『世界史論述練習帳new』パレード
『世界史論述練習帳new』パレード
難関国公立大学(論述問題で200文字以上が出題される大学)志望の人向け。
なぜならこの問題集は論述問題を解き方や解く際の考え方が身につき、どんな難関国公立にも対応できるようになるからです。
(※ちなみに僕もこの考えをベースに論述問題を指導し、偏差値が73.6まで上がった生徒もいます)
注意点としては、難関国公立大学以外は使わなくてよい点くらい。
勉強法は本書に書いてあるため、本気の人は買って見て欲しい。
この本の勉強法をさらに詳しくしたものが、下記の記事なので論述問題で困っている人は参考にしてください。
論述問題集②:過去問10~20年分
上記の難関国公立を受ける場合は、過去問演習を最重要視しましょう。
なぜなら、各大学の形式に慣れることが学力アップの一番の近道だからです。
ただ、大きな注意点があります。
下記の大学を受ける場合は、「→」の大学の過去問を勉強することがおすすめです。
京大を受験する場合→東大・一橋・筑波の過去問
阪大・名大・筑波を受験する場合→京大の過去問
を解きましょう。
なぜなら、京大は過去問から類似の問題が出ることが少なく、東大・一橋・筑波の問題で京大の過去問で出てきていない範囲をやることが一番の対策になるからです。
阪大・名大・筑波は、上と同じような理由で京大を解くことが一番の対策になります。
その他の東京・一橋・九州・千葉・東京外語・東京都立・京都府立は過去問をそのまま解けば大丈夫です。
用途別(悩み別) 参考書(問題集)の選び方
ここまでは、学力別におすすめ参考書を紹介していきましたが、ここからは「用途別(悩み別)」に紹介していきます。
みなさんも勉強していく中で、
「ここがまとまっている参考書が欲しいなー」とか「このポイントがわからないんだよなー」ということはありませんか?
(たとえば、年号・ヨコのつながり…etc)
ちなみに僕はヨコのつながりがわからなくて、試行錯誤しました…
そんな人のために、ピンポイントで悩みを解決できる参考書を紹介するので、活用してください。
「世界史が全く分からない…」人へ!おすすめマンガ 2選
最初に、「世界史が全く分からない人」に向けて、おすすめのマンガを紹介します。
と、言うのもマンガは世界史のイメージを膨らませるために、とても有益なものだからです。
僕も一番初めはマンガから入りました!
おすすめは下記の2つです。
- 『マンガ 世界の歴史がわかる本 シリーズ』KADOKAWA(全20冊)
- 『マンガ 世界の歴史がわかる本』三笠書房(全3冊)
文字だけで読んでいるとわからない世界史の景色も、マンガの絵と一緒に読むことで印象に残るので、
世界史に苦手意識がある人は読んでみてください。
『マンガ 世界の歴史がわかる本 シリーズ』KADOKAWA(全20冊)
『マンガ 世界の歴史がわかる本 シリーズ』KADOKAWA(全20冊)
「世界史が全く分からない…」「世界史のイメージが全くわかない…」という人におすすめのマンガです。
と、いうのもこの本は最近の歴史学の成果も盛り込まれており、範囲も高校世界史の範囲をほぼ網羅しているから。
本としては良書ですが、いかんせん高い(全巻で2万前後)です(笑)
なので、大きい図書館で借りることをおすすめします。
また、「大きい図書館もお金もない…」という人には下記のマンガがおすすめです。
『マンガ 世界の歴史がわかる本』三笠書房(全3冊)
『マンガ 世界の歴史がわかる本』三笠書房(全3冊)
このマンガも「世界史が全く分からない…」「世界史のイメージが全くわかない…」という人向けです。
このマンガは値段も安く、3冊と量も少なく簡単に読めるので、上記のKADOKAWAマンガが買えない方におすすめです。
一方、最初に紹介したKADOKAWAのマンガと違い、短くざっくりまとめっているのことが特徴。
その分、文字数が多くなっているので、KADOKAWAに比べると若干だけ読みづらい。
(ただ、3冊本なのである程度しょうがない)
用語の意味がわからないから調べたい人へ!おすすめ用語集 『世界史用語集 改訂版』山川出版社
『世界史用語集 改訂版』山川出版社
世界史の用語を詳しく調べたい人やGMARCH以上を目指す受験生は持っておいて損はないです。
高校世界史の用語がほぼすべて網羅されているので、勉強の際、調べるときに重宝します。
注意点は「用語集を読むだけの受験生」にならないこと。
そのため、使っても良いがあくまで問題を解くことを忘れないようにする。
史料や地図対策にも使える資料集!『ニューステージ 世界史詳覧』浜島書店
『ニューステージ 世界史詳覧』浜島書店
<三種の神器>でも紹介しましたが、全ての世界史受験者・選択者におすすめの資料集です。
この一冊にイラストや史料、地図が載っていて受験で出てくる知識がほぼ網羅されていて、初学者から難関大受験者まで幅広く利用できる楽しい資料集。
世界史特有の概念や構造が図解されているので、個人的には全世界史受験者・選択者が持つべきものだと考えています。
ちなみに僕はこの一冊で、数時間は遊べますね
注意点としては、情報量が多くただ読んでもどこが重要かわからない。
なので一問一答や問題集と一緒に使うことがおすすめ。
一問一答や問題集で出てきた、地図や首都、史料にマーカーで線を引こう!
「共通テストだけ出来れば良い!」人へ! 『大学入学共通テスト 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』KADOKAWA
『大学入学共通テスト 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』KADOKAWA
共通テストだけ世界史を使う人におすすめ!
言わずと知れた「面白いほどシリーズ」。
どの分野も良書が多い。
この一冊で共通テストに必要な図や資料、説明がされています。
この一冊で共通テスト8割は超えるだろう内容になっているため、コスパ最強。
ちなみに僕は現役時代同じシリーズの公民を買って、夏から勉強したら8割超えました。
文系に時間がかけられない理系や共通テストしか使わない文系におすすめ。
上手く使えばこれと三種の神器+共通テストの過去問だけで、共通テストは乗り切れます。
ただ、アウトプットがおろそかになりがちなので、一問一答や『スピードマスター世界史問題集―世界史B』で暗記と併用することがおすすめ。
年号が覚えられない人へ!おすすめ参考書 2選
世界史ではある程度までは、年号なしでも学力を上げることができますが、志望校がGMARCH以上の私大や年号や論述が出題される難関国立の人は、年号も対策しないといけません。
ここでは、受験対策に役立つ参考書とサイトを1つずつ紹介していきます。
- 『超効率! 世界史年代サーキットトレーニング』かんき出版
- おすすめサイト:納得して覚えるための世界史年代☆ゴロ合わせ
どちらも有益ですので、見るだけでもしてみてください。
『超効率! 世界史年代サーキットトレーニング』かんき出版
『超効率! 世界史年代サーキットトレーニング』かんき出版
年号を覚えたい人、GMARCH以上の私大や論述が出題される難関国公立志望の人におすすめ。
この本は単純に年号を暗記させるだけでなく、流れと一緒に覚えられるため、理解と一緒に学習できる点が特徴です。
また「大陸横断鉄道とスエズ運河の開通は同年の1869年」であるとか、「プラッシーの戦いからちょうど100年後にシパーヒーの反乱」のように覚えやすいテクニックも一緒に載っていて、覚えやすい工夫がなされています。
注意点はほぼない、と言ってもいいくらいの良書。
しいて言えば、上記の難関大以外(GMARCH以上)に必要がない、ということくらい。
勉強法は、この本のの見開き右ページが問題によるアウトアウトプットになっているため、左ページを読みつつ右ページを使えば良し。
おすすめサイト:納得して覚えるための世界史年代☆ゴロ合わせ
ゴロ好きな人にはわかりやすく、ゴロが用語の説明にもなっていて、内容も頭に入るサイトになっています。
注意点は、上記の 『超効率! 世界史年代サーキットトレーニング』かんき出版と違い因果関係の説明はないため、あくまでゴロと内容の説明だけになっている点。
(ただ、ゴロ好きの人には利用しやすいサイトになっています)
勉強法は、常に世界史勉強の際にそばに置き、メモや復習で同時に見れば良し。
一気に覚えたい人は、12月くらいから共通テストに間に合うように使えばおk。
「ヨコの流れ」を理解したい人へ! 『ヨコから見る世界史 パワーアップ版 大学受験プライムゼミブックス)』学研プラス
『ヨコから見る世界史 パワーアップ版 大学受験プライムゼミブックス)』学研プラス
ヨコの流れがわからない人におすすめ。
ヨコの流れが年代ごとにまとめられている数少ない本の一つです。
注意点は、2つ。
事実の羅列気味なところが少しあること、マーク模試で7~8割取れるようになってから勉強すること。
なぜなら、6割やそれ未満の場合、「タテの流れ」すら理解できていない可能性が高いため。
勉強法は、世界史で問題を解いたときに、『ヨコから見る世界史』も同時に読んで、同時代の動きを理解しまとめる。
(事実の羅列を防ぐためにも、「ヨコの流れ」は問題集をやるというより、自身で理解してまとめた方がはるかに良し。
なので、この参考書を使って「まとめる」を意識しよう。)
CDやyoutubeなどで音声学習がしたい人へ! 『青木裕司のトークで攻略 世界史B〈Vol.1~2〉 (実況中継CD‐ROMブックス) 』語学春秋社
『青木裕司のトークで攻略 世界史B〈Vol.1~2〉 (実況中継CD‐ROMブックス) 』語学春秋社
登下校時間や空き時間に耳も使って勉強したい人におすすめ。
耳で勉強できて、受験のノウハウも詰まっていることが特徴です。
耳を使いたい人にはうってつけの本ですが、
ただ、たまに欲張りで問題集やったり、音声聞いたりを同時に行っている人がいます。
それだと頭に入りずらいので、あくまで一つに集中することが、僕的おすすめですね。
「世界史を極めたい…」人へ!日本最高峰の難関大学も怖くない参考書!
最後に、最上位大学でも合格できるような参考書を紹介します。
正直、これが無くても大丈夫ですが、より深く知りたい人のための参考書なので、「最上位大学でも世界史を得意科目にしたい!」という人や将来世界史を教えることを志す人向けです。
- 最難関国立の論述に最適な参考書!『荒巻の新世界史の見取り図』(全3冊)東進ブックス
- 最難関私立/国立で流れを調べるときに役に立つ『詳説世界史研究』山川出版社
- ※おすすめしません 量多すぎ!問題量ならNo.1『世界史 総整理』(Ⅰ~Ⅲ)駿台出版
難関国立の論述に最適な参考書!『荒巻の新世界史の見取り図』(全3冊)東進ブックス
『荒巻の新世界史の見取り図』(全3冊)東進ブックス
東大・京大・一橋・大阪を受験する人、これらの大学で世界史を得意科目にしたい人におすすめの参考書。
最上位大を受験するうえでの教科書にはない歴史学の知識や時代背景が詳しく書かれているため、この本に書いてある内容が理解できれば、大論述でも点数が安定します。
注意点は、最上位の国立以外は必要ないこと。
勉強法は、論述問題を解く際に、カンニング勉強法・復習で使うこと。内容理解がぐっと深まる。
※論述問題の勉強法である「カンニング勉強法」については、リンク先の記事で詳しく解説しています。
最上位私立/国立で流れを調べるときに役に立つ『詳説世界史研究』山川出版社
『詳説世界史研究』山川出版社
東大・京大・一橋・大阪・早稲田・慶應を受験する人におすすめ。
論述問題の勉強の際読み物として利用でき、特に早稲田慶應の細かい問題でも対応できる用語量を誇る参考書です。
注意点は、上記の大学以外必要ないレベルで細かいこと(笑)
勉強法は、上記の『荒巻』と同じように論述問題を解く際のカンニング勉強法・復習として、早慶では細かすぎる問題が出た時の復習として利用してます。
※論述問題の勉強法である「カンニング勉強法」については、リンク先の記事で詳しく解説しています。
※おすすめしません 量多すぎ!問題量ならNo.1『世界史 総整理』(Ⅰ~Ⅲ)駿台出版
『世界史 総整理』(Ⅰ~Ⅲ)駿台出版
おすすめする人はいません(笑)
これは問題集ではなく、もはや読む参考書です(笑)
問題量が多すぎて絶対終わりません。
これやるくらいなら他の一問一答何週もした方がはるかに効率的です。
ただ、流れをつかむことができるので、早稲田政経か慶應法受ける際の辞書代わりにはなります(笑)
その他(独断と偏見で面白いものを選びました、買わないでください)『絶対に解けない 受験世界史』社会評論社
世界史を愛してる人におすすめ。
おすすめの理由はありません、勉強しましょう(笑)
注意点は受験中に買ってはいけないこと(笑)
少なくとも終わった後のお遊びレベルで買うことをです(笑)
世界史の参考書以外での学習方法
ここまで、参考書での学習方法を紹介していきましたが、参考書以外での有効な学習方法についても紹介します。
今はスマホやインターネットの普及で勉強の選択肢も増えてきました。
一方、「多すぎてなにをしてよいかわからない…」という人もいると思うので、おすすめの動画やサービスをピックアップして、解説します。
最初に、優良級の世界史動画を紹介します。
初学者におすすめの世界史授業動画!ムンディ先生の「世界史20話 プロジェクト」
このチャンネルは、ムンディ先生という福岡の現役教師の方による世界史の授業動画なんですが、とてもわかりやすいです!!!
世界史初学者、授業を受けて勉強のきっかけをつかみたい人におすすめ。
『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた』の著者であるムンディ先生の授業。
この動画だけで世界史の基礎はほぼ学ぶことができます。
注意点はありません。
動画なので早めてみることもできますし、やりたいところだけ見ることもできます。
強いて言えばGMARCH以上を受ける場合は若干だけ足らないことくらいが注意点です。
(ムンディ先生の授業だけでもGMARCH合格点には届きます。
ただ、基礎に重きを置いているので、他の問題集と組み合わせた方が難関大対策になります。)
勉強法は、この動画を見た後に<三種の神器>の一問一答や問題集でアウトプットすれば問題なしです。
映像授業で効率良く学ぶ スタディサプリ
難関国公立から私立まで逆転合格者を輩出している、代表的な映像授業サービスです。
予備校のプロの授業を受けたい人、受験の進度を管理して欲しい人におすすめです。
僕いつもスタディサプリをおすすめいしているのですが、その理由は映像授業として、コスパ・内容ともに最高レベルだから。
月額約2000円のベーシックコースと月額約1万円の合格特訓コースがあり、全ての科目の授業を受けることができます。
2週間の無料体験もあるので、合わなければその期間中に解約すれば無料でサービスを受けることができます。
注意点としては、コースが二つあるので間違えないようにすること。
があります。
ベーシックコースのせいで、合格特訓コースが高いように見えますが、全然安いです(笑)
受けてみればわかりますが、あの授業のクオリティ(特に関先生の英語)でこの値段は激安なので、無料期間だけでも試してみてください。
勉強法は全て動画で説明してくれるので、それに従いましょう。
「もっと映像授業について知りたい!」・「私/俺って映像授業に向いてるかな…」と悩んでいる人は、下記の記事でも解説しているので、参考にしてください
アプリで空き時間に学ぶ 世界史一問一答(解説付き)
空き時間でスマホを使って勉強したい人におすすめの世界史アプリ。
一問一答から空所補充・正誤判定・時代整序と、多くの形式に対応しているので、自分の苦手な形式を簡単に復習できる使い勝手が良いアプリになっています。
注意点は、たまに間違えがあります(笑)
が、おおむね合っているので、そのまま利用しましょう。
勉強法としては、空き時間にスマホで勉強するのがおすすめです。
世界史以外の私立文系対策をしたい方へ
以上、世界史の参考書・問題集について解説しました。
ただ、受験は世界史だけではありません。
文系の人は、英語も国語も対策しなけば合格は出来ません。
僕の記事では、参考書だけでGMARCHに受かる方法や映像授業を使った早慶GMARCH対策も紹介しています。
「やる気はあるけど、勉強法がわからない」・「周りに予備校や頼れる先生がいない」・「高校受験で失敗したので、大学受験は絶対に受かってやりたい!」という方におすすめ記事を紹介しておきますので、参考にしてください。
まとめ
今回は、参考書の選び方とおすすめの参考書について説明しました。
特に、
参考書(問題集)の選び方
- 自身の今の学力レベル・志望校で選ぶ
- 用途別(悩み別)で選ぶ
- 買いすぎない
この3つを意識して、上記の参考書を選べば志望校合格に間違いなく近づきます。
自分にあった参考書を選んで、受験勉強に適切に取り組んで行ってください。
参考書での文系志望校対策や映像授業を使った早慶GMARCH対策は、下記の記事で紹介しているので参考にしてください。
費やした時間を成果に繋げるために、勉強頑張ってください。
以上、もっちゃんでしたー!