・早稲田大学に合格したいけど、世界史の対策方法がわからない…
・対策方法とか、おすすめの参考書が知りたいな…
今回の記事は、上のような受験生の悩みを解決できる記事になっています。
僕はこれまで下記のような経歴で受験生を指導してきました。
この記事の執筆者
これまで、僕の教え子には偏差値73.6や共通テストで95点、GMARCH以上の私大入試で9割以上をとり、志望校に合格した生徒もおり、この記事の方法を実践して成績を爆上げしていきました。
この記事では、前半で早稲田大学の各学部の傾向を紹介し、後半では実際に受かるためのステップについて詳しく解説していきます。
この記事でわかること
この記事を読み終えたら、大学の傾向だけでなく、使うべき参考書や対策法、勉強法が身についている状態になります。
早稲田大学 各学部 世界史の特徴
学部名 | 偏差値 | 解答形式 | 頻出主題傾向 |
---|---|---|---|
政治経済学部 | 70 | ※2021年度入試より、政治経済は個別入試を廃止 総合問題へ変更 | ・時代:古代~現代の全範囲 ・内容:政治・経済・社会・文化 |
国際教養学部 | 70 | マーク・記述 | 〃〃 |
商学部 | 67.5~70 | マーク・記述・論述 | 〃〃 |
文化構想学部 | 67.5~70 | マーク・記述 | |
文学部 | 67.5~70 | マーク・記述 | 〃〃 |
社会科学部 | 67.5 | マーク | 〃〃 |
法学部 | 65 | マーク・論述 | 〃〃 |
教育学部 | 62.5~67.5 | マーク・記述 | 〃〃 |
人間科学部 | 62.5~67.5 | 全てマーク | 〃〃 |
偏差値は河合塾・パスナビを基準にしています。
早稲田大学 世界史 全体的な特徴と出題傾向
- <学部ごとに全く違う問題>
自分の志望学部を入念に対策する。 - <中国史対策は必須>
どの学部でも出題。 - <古代~現代まで幅広く出題>
※学部によっては、近現代が多い。 - <明治との相性良し>
明治対策でも書いたが、明治は早稲田を少し易化させた問題。
練習として明治の過去問を利用しよう
国際教養学部
- <形式と難易度>
・マーク:約9割
(ほぼ正誤問題と語句選択問題)
・記述:約1割 - <時代や分野>
・時代:古代~現代
・分野:政治・経済・社会・文化
時代・分野ともに満遍なく出題。
具体的な対策方法は下の方にあります。
商学部
- <形式と難易度>
・マーク:約6割
(正誤:約3割 他ほぼ語句選択問題)
正誤問題も良質なものが多い。
・記述:約4割
・論述:1問(100字前後)
・語句難易度:標準~やや難 - <論述>
ヨーロッパやアメリカの経済史が多い。 - <時代や分野>
・時代:古代~現代
・分野:政治、経済、社会、(少し)文化
具体的な対策方法は下の方にあります。
文化構想学部
- <形式と難易度>
・マーク:約6割
(正誤と語句選択が半々)
・記述:約4割
・難易度:ほとんど標準問題~(少し)やや難
早稲田の文学部と文構は9割取らなければ恐らく受からない。
恐らく基礎力を見ているので、一問一答や教科書の基本を固める。
文化史で絵画が出題されるので、資料集と一緒に確認。 - <時代や分野>
・時代:先史、古代~現代
・分野:政治・経済・社会・文化
時代、分野ともに満遍なく出題。
特に先史の出題率が高いので、要対策。
具体的な対策方法は下の方にあります。
文学部
- <形式と難易度>
・マーク:約7割
(正誤:約4割 語句選択:約4割 その他:2割)
・記述:約3割
・難易度:ほとんど標準問題~(少し)やや難
文構と同じく、9割以上が合格点。
文化史で絵画史が出題されるところも似ている。 - <時代や分野>
・時代:古代~現代
・分野:政治・経済・社会・文化
ほぼ文構と同じで、満遍なく出題される。
具体的な対策方法は下の方にあります。
社会科学部
- <形式と難易度>
・全てマーク問題
(正誤:約7割 語句選択・時系列・地理:約3割)
・難易度:標準~難
難問あり。
ただ、出来なくても受かるため、難問以外を確実にとる。 - <時代や分野>
・時代:古代~現代
・分野:政治・経済・社会・(少し)文化
具体的な対策方法は下の方にあります。
法学部
- <形式と難易度>
・マーク:ほぼすべてマーク
(正誤:約7割 語句選択・時系列:約3割)
・論述:1問(300字以内)
・難易度:標準~やや難
マークの問題が良問ぞろい。
特に正誤問題は、しっかりと基礎を細かいところまで理解しているかがわかる良問。
教科書や読みものの参考書、一問一答を完璧にすることが第一ステップ。 - <論述対策>
法学部は間違いなく、論述の出来で合否が決まる。
なぜなら、マーク問題が良問のため、基礎をしっかり固めてる受験生たちでは差がでない。
そのため、論述対策が第二ステップ。
対策法は後述。 - <時代や分野>
・時代:古代~現代
・分野:政治・経済・社会・(少し)文化
具体的な対策方法は下の方にあります。
教育学部
- <形式と難易度>
・マーク:約9割
(正誤:約5割 語句選択:約4割 時系列:約1割)
・記述:約1割
・難易度:標準~やや難
良質な正誤や時系列の問題が多い。 - <時代や分野>
・時代:古代~現代
・分野:政治・経済・社会・(少し)文化 - <歴史の出来が合否に直結>
早稲田教育は、早稲田ではめずらしく英国と配点が変わらないため、歴史強者には有利。
具体的な対策方法は下の方にあります。
人間科学部
- <形式と難易度>
・すべてマーク
(正誤:約6割 語句選択+その他:約3割) - <時代や分野>
・時代:古代~現代
・分野:政治・経済・社会・(少し)文化
具体的な対策方法は下の方にあります。
早稲田大学 各学部 対策法と参考書
※【最重要】志望校対策に入るその前に…[基礎:マーク模試6割の壁]
「早く志望校対策をしなくちゃ…」と焦る気持ちはよくわかります。
しかし、少し待ってください。
僕は、直接生徒やこのサイトでも言っているのですが、まずマーク模試で6割(悪くても5.5割)はとらないと、各志望校の対策はできません。
なぜなら、それより下の点数は世界史の基礎が身についていない状態だからです。
そのままやっても、「なんかよくわからないけど、出来たり出来なかったりするぞ…」や「どの大学でも5割くらいはとれるけど、合格点がとれない…」という、もったいない状態になります。
なので、6割とっていない人は、こちらの記事を参考にしてください。
早く対策をしたい気持ちはわかりますが、まずは基礎を固めましょう!
商学部・法学部 対策の4ステップ
商学部と法学部では、マーク・記述・論述問題の出題になるので、それぞれの対策を4ステップに分けて解説します。
- ステップ1:マーク・記述対策
- ステップ2:マーク対策②(正誤問題対策)
- ステップ3:論述対策
- ステップ4:過去問対策
ただ一つ勘違いしないで欲しいのは、このステップを一つだけやればよいわけではなくすべてやると効果がある、ということです。
世界史も、努力した分いきなり偏差値が10や15、一気に上がる日が来ます。
その時までの種まきとして、コツコツ頑張ってください。
ステップ1:マーク・記述対策
まずマーク・記述対策ですが、これは下記の『HISTORIA』で対策しましょう。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』(学研プラス)
なぜなら、この問題集は解説が素晴らしくちゃんとやれば、早慶のマーク・記述にも対応できるからです。
明治の政治経済でも世界史が得点源になれるところまで持っていけるでしょう。
具体的な勉強法としては、
勉強法
- ※基礎が終わり、マーク模試で6割(5割でもギリギリ可)取れるようになったら、
- HISTORIAを一周解く(すでに授業でやった範囲だけで可)
- 解いたときに「日付、間違った問題」を書く、チェックする
- 二週目を解く、「9割未満の単元と日付」をチェックする
(9割出来たところは三週目はなし) - チェックした9割未満の単元を1~2週間おいてもう一度解く
(時間がおけないなら、一日おきでも大丈夫) - ☝を9割以上になるまで繰り返す
です。
大変ですが、この大変な作業をできる人が受かっていきます。
途中であきらめずに頑張りましょう。
地味な作業ですが、その大変な作業が皆さんの実力をあげています!
諦めずに、コツコツやっていきましょう。
ステップ2:マーク対策②(正誤問題対策)
ステップ3:論述対策
次は論述問題ですが、これは長くなるので下記の記事を参考にしてください。
ステップ4:過去問対策
最後のステップ、過去問対策です。
過去問対策
- 赤本を3~5年分解く
- 間違ったところは「苦手チェックシート」(後述)にチェックする
- チェックシートの単元を復習する
- もう一度赤本を解き、9割以上を取る
(ここまでが一般受験、二週間前までに終えていれば上出来)
苦手チェックシート ※苦手発見に使ってみてください
ここまでくればあとは受けるだけです。
自分の努力に自信をもって、受験してください!
国際教養・文化構想・文・社会科学・教育・人間科学部 対策の3ステップ
国際教養・文化構想・文・社会科学・教育・人間科学部では、マーク・記述問題の出題になるので、それぞれの対策を3ステップに分けて解説します。
- ステップ1:マーク・記述対策
- ステップ2:マーク対策②(正誤問題対策)
- ステップ3:過去問対策
- (おまけステップ:論述対策)
ただ一つ勘違いしないで欲しいのは、このステップを一つだけやればよいわけではなくすべてやると効果がある、ということです。
世界史も、努力した分いきなり偏差値が10や15、一気に上がる日が来ます。
その時までの種まきとして、コツコツ頑張ってください。
ステップ1:マーク・記述対策
まずマーク・記述対策ですが、これは下記の『HISTORIA』で対策しましょう。
『HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集』(学研プラス)
なぜなら、この問題集は解説が素晴らしくちゃんとやれば、早慶のマーク・記述にも対応できるからです。
明治の政治経済でも世界史が得点源になれるところまで持っていけるでしょう。
具体的な勉強法としては、
勉強法
- ※基礎が終わり、マーク模試で6割(5割でもギリギリ可)取れるようになったら、
- HISTORIAを一周解く(すでに授業でやった範囲だけで可)
- 解いたときに「日付、間違った問題」を書く、チェックする
- 二週目を解く、「9割未満の単元と日付」をチェックする
(9割出来たところは三週目はなし) - チェックした9割未満の単元を1~2週間おいてもう一度解く
(時間がおけないなら、一日おきでも大丈夫) - ☝を9割以上になるまで繰り返す
です。
大切なのは「初見でも問題が解けること・答えを自分で解説できること」です。
回数に縛られず、できるようになるまで問題を解いていきましょう。
地味な作業ですが、その大変な作業が皆さんの実力をあげています!
諦めずに、コツコツやっていきましょう。
ステップ2:マーク対策②(正誤問題対策)
ステップ3:過去問対策
最後のステップ、過去問対策です。
過去問対策
- 赤本を3~5年分解く
- 間違ったところは「苦手チェックシート」(後述)にチェックする
- チェックシートの単元を復習する
- もう一度赤本を解き、9割以上を取る
(ここまでが一般受験、二週間前までに終えていれば上出来)
苦手チェックシート ※苦手発見に使ってみてください
ここまでくればあとは受けるだけです。
自分の努力に自信をもって、受験してください!
(おまけステップ:論述対策)
これは余裕がある人だけの話ですが、僕は世界史だけでなく学力を上げたいなら、「論述問題を解くことは必須」だと思っています。
なぜなら、論述問題を解くと、「世界史の流れだけでなく読解力や構成力など日本語力を向上させることにつながる」からです。
論述問題をやったおかげで、「国語や英語もできるようになった」ということよくある話です。
なので、もし一年生や二年生でまだ時間的に余裕がある人は必ず論述問題に取り組んでみてください。
下記の記事で詳しく解説しています。
まとめ
おつかれさまでした。
ここまで根気強く読めたあなたなら、受験勉強も必ず乗り越えられます。
最後にこの記事をまとめて終わりにします。
「これどこに書いてあったっけ…」とどこにあるかわからなくなってしまったら参考にしてください。
- 早稲田大学 各学部 世界史の特徴
・早稲田大学 世界史 全体的な特徴と出題傾向
・国際教養学部
・商学部
・文化構想学部
・文学部
・社会科学部
・法学部
・教育学部
・人間科学部 - 早稲田大学 各学部 対策と参考書
※【最重要】志望校対策に入るその前に…[基礎:マーク模試6割の壁]
・商学部、法学部 対策の4ステップ - 国際教養・文化構想・文・社会科学・教育・人間科学部 対策の3ステップ
- まとめ
お疲れさまでした。
ここまで読めた君ならきっと大丈夫です。
受験勉強、頑張ってください。