2020.12.16
受験生「そろそろ受験だけど、日本史と世界史の選び方がわからない…受験で使いそうだし、先生は日本史の方が有利っていうけど、実際どうなのかな…世界史だとどんなデメリットがあるんだろう…」
この記事を書いている僕は、現役時代は受験で日本史を使い、現在は世界史の教員をしています。
(日本史でも本番で9割取りましたし、世界史では教員の試験に受かりましたし、難関大の指導もしています)
なので、どちらも受験を経験した僕がわかったことをお伝えしますね。
この順番で説明をしていきますね。
日本史の方が受験は有利??=これは若干当てはまる、けどそこまで気にすることではない
この「世界史or日本史」はよく受験生が気にするところで、色々な噂が飛び交っています。
その中の一つに、日本史の方が受験が有利という話があります。
これに関しては、「ある程度は当てはまっている」と言えるでしょう。
なぜなら、皆さんは中学生までやる歴史のほとんどが日本史だからです。
そのため、まだ日本史は聞いたことがある人名や出来事が出てくるので、その分少しは有利ですが、
本質はそこではありません。
と、いうのも、高校に入ってからの日本史は暗記量が膨大になるので、中学で少しやったぐらいでは正直、焼け石に水レベルの知識でしかなく、受験でとても有利になるとは言えません。
なので、この噂は、
中学時代に歴史が好きだった人は日本史が有利
ということが、一番当てはまっていると思います。
「じゃあ、具体的にどうやって選べばいいの?」という疑問にお答えします。
結論=「どっちでも良い」けど「選び方」はある
元も子もありませんが、結論はどっちでも良いです。(笑)
正直、受験はやり方が正しければどっちも上がりますので、安心してください。
なので、もうどちらかを習っている人は、「今世界史やってるけど、日本史に変更した方が…」だったり、「日本史やっているけど、世界史に変更したり…」という悩みは、そこまで気にする必要はありません。
ただ、これだと少し投げやりなので、もう少し具体的な選び方を解説しますね。
「カタカナを覚えることが嫌い」・「細かく覚える」=日本史
「細かすぎるのが嫌い」・「海外に少しでも興味がある」・「年号が嫌い」=世界史
まず、「カタカナを覚えることが嫌い」・「漢字を覚える方が良い」と、言う人は日本史をおススメします。
これは、日本史の特徴である、
主に漢字・短い年代で細かく覚える
と、いうところからきています。
一方で、「細かすぎるのが嫌い」・「海外に少しでも興味がある」・「年号が嫌い」という人は、世界史をおススメします。
というのも、
漢字(中国)もカタカナもある・日本史ほど細かく覚えない・年号の暗記が少ない
が特徴としてあげられるからです。
実際、僕は現役時代は「中学で歴史が好き」で「カタカナを覚えることが苦手」だったので、日本史選択にしました。
今でも日本史を選んだことは間違ってなかったと自信をもって言えます。
一方、大学で世界史を専門にし、改めて勉強してみると、カタカナへの苦手がなくなり、世界の事に興味を持ったので、世界史を教えることになりました。
そして、世界史は学んでいてとても興味深いことが多く、世界史を選んだことはとても良い選択だったと言えます。
なので、結論としては、やはり「どちらでもよい」になりますが、興味を持って努力すれば必ず、やりがいがある瞬間が訪れます。
まとめ
✔日本史が受験に有利=中学で歴史が好きな人だけ
✔結論はどっちを選んでもよい
✔「カタカナを覚えることが嫌い」・「細かく覚える」
=日本史
「細かすぎるのが嫌い」・「海外に少しでも興味があ
る」・「年号が嫌い」
=世界史
以上ですね。
是非、悩んでいる人は自分に当てはめて考えてみてください。